Thursday, November 27, 2014

つくば市の小学校で石に絵を描きました

 地形地質担当の植木です.
今回は初等教育の話題です.

 11月22日に,つくば市の小学校の科学教室に出展し,
ストーンペインティングといって石に絵を描きました.


小学1年生から6年生までごちゃごちゃなので,嵐のようなさわぎです.
アクリル絵の具で石に好きな絵を描きます.


植木研究室の3年生4名が,ゼミ活動の一環として手伝ってくれました.
普段はこわもての男子学生も,小学生にはやさしい.


小学1年生は,図工で絵の具と筆をようやく使ったばかりですが,
たのしく,きれいにできました.


こういった石や土に触れる体験活動を通して,
地学に興味を持ってくれる人が増えたらいいなと思います.

水田土壌調査の見学

地形地質担当の植木です.

3年生の授業「土壌の科学」の一環で,千葉県の農林総合研究センターと
香取農業事務所による水田土壌調査の見学をしました.

本日は快晴でぽかぽか陽気でしたが,
昨日までの雨で水田には水が張っていました
(水田なので,水が引かないのは当然と言えば当然).
水田の中に入り,スコップで穴を掘って土壌断面を観察し,試料を採取します.
4年生も土壌試料を採取し,今後実験室で理化学特性を分析します



水田の縁で,検土杖という簡易土壌採取器を使って,土壌を採取してみました.




水田は水が張っているため,土壌は酸素欠乏の状態にあり,

鉄は3価から2価に還元され,青っぽくなっています.




教科書の写真で勉強するだけでなく,
なまの土壌を観察することは,とてもよい経験になりました.

環境科学ゼミナール(手束研究室)

今日は手束研究室が2年生の環境科学ゼミナールで行なっている実習について紹介します。

このゼミナールでは、学生が各研究室に行き、それぞれの先生の研究に関連した実習を行ないます。環境危機管理学科は物理・化学・生物・地学の先生がそろい、それぞれの実験設備も整っているので、2年生の段階で基礎だけでなく専門性にも特化した幅広い経験を得ることができます。また、フィールドワークを実習に取り入れている先生もいて、とても充実した講義内容となっています。
その中で、手束研究室では水を綺麗にできる無機材料(イオン交換体)の合成を行なっています。この実験を通して、この様な物質合成の分野も環境保全に関わっていることを知ってもらいたいと思っています。

まず一回目は、金属塩水溶液をアルカリ性にすることによって沈殿物を得ます(班毎に異なる物質を合成します)。
透明な溶液がだんだんと濁っていく様子に多くの学生さんが驚きます。殆どの班がpHの調整がなかなかできず途中で不安になりますが、ヒントを出すとどうすれば良いのか気がつく学生さんがちらほらと出てきて実験がスムーズに進むので、クイズ方式でヒントを出したりします。(安全に楽しく学ぶがモットーです。)

合成の様子
二回目は、沈殿物を溶液と分けて洗浄する作業です。
遠心分離機に入れる前に天秤で遠沈管のバランスをとる作業はなかなかぴったりと合わないので、静かに盛り上がります。(私も、一度でバランスが取れたときはとても良い気分です。)

天秤でバランスをとっている様子
沈殿物に水を加えて混ぜている様子
洗浄後の沈殿物を時計皿に移している様子
洗浄後、遠沈管から沈殿物を時計皿に取り出し、乾燥させます。
このとき試料の様子をよく観察してもらいますが、ほぼ全員が自分の班と他の班の区別がつきません。一見同じ白い粉に見えますがよく見ると違いがあるので、レポートに書いてくれていたらうれしいです。
乾燥後の試料
 
3回目は、X線回折装置を使い目的の物質が合成できているか確認を行ないます。
法律上、2年生の学生さんは装置を使うことができないので、測定をしている様子を見学し、データの解析を行なってもらいます。
X線回折装置
今回の実習はここまでです。
さらに興味がある学生さんには、この合成した試料を使って水を綺麗にする実験をしたいと思っていますので声をかけてください。




Monday, November 24, 2014

きのこ展 無事終了!!

環境危機管理学科講師の糟谷大河(きのこ研究室)です。11月22,23日に行われた千葉科学大学の学園祭「青澄祭」にて,当研究室では「きのこ展 きのこワールド~菌類の世界をのぞいてみよう~」を開催しました。

きのこワールドへようこそ!!
 
「きのこ展」では,野生きのこの生標本や乾燥標本のほか,栽培きのこの展示や,さまざまなきのこの写真展示を行いました。また,顕微鏡観察の体験コーナーや,きのこの折り紙づくり体験,シールアートなどの企画も行いました。

鮮やかなきのこのパネル展示は圧巻!!

開催期間中は好天にも恵まれ,2日間で1,049名ものお客様にご来場いただきました。来場者の皆さんは,写真展示や冬虫夏草の標本,栽培きのこの展示など,熱心に見学されていました。また,折り紙づくり体験やシールアートなどの企画も好評だったようです。

折り紙できのこを作っています。
 
シールを貼ってきのこの絵を完成させる「シールアート」。子供たちに人気でした。

今回は一般の方々が多く来場され,地域の方々に,きのこの世界の奥深さや,大学での日々の活動の様子などを,多少でも知っていただく機会になったと思います。

地域の方々に多数ご来場いただきました!!
 
環境危機管理学科と当研究室の紹介です。

今回の展示を中心となって運営した当研究室の4年生をはじめ,学生の皆さんは大変お疲れ様でした。ポスター,パネルやキャプションの作成,展示資料の選定と展示の見せ方など,学生にとっては初めての経験で,苦労もしたと思いますが,この経験がきっと将来役に立つことでしょう。

Sunday, November 16, 2014

アキグミのジャム作り




生物学、バイオテクノロジーなどを担当している石田です。
この秋はアキグミの実がたくさん実りました。



キャンパスにはたくさんのアキグミが生えています。鳥によって種が運ばれたり、周辺から侵入したりして生えたものです。

実を摘んでジャムを作ってみました。そのままでも食べられるのですが、酸っぱくて渋みがあります。
火にかけるとクリーム状になりました。果物というより野菜系の香りで、トマトを調理しているような匂いがします。ドロドロで気を抜くと、すぐに焦げ付きます。水を加えて煮たほうがいいかもしれません。


火が通ったら、ミキサーのフラッシュで実を潰し、100円ショップの味噌こしで種と筋を除きました。


アキグミクリームの50%の重さの砂糖とレモン汁(ポッカレモン)を加え、砂糖に火がとおった香りがしたところで出来上がりとしました。

甘くて、酸っぱくて、ちょっと渋いジャムが出来ました。摘みたての実で再度作ってみたらとても渋いジャムが出来ました。摘んでから2~3日追熟させたほうが良かったかもしれません。









Thursday, November 13, 2014

銚子気象観測隊はじめました

ちょっとドタバタしていてアップロードが遅れてしまいましたが、先月に銚子半島全体を対象に気象観測(気温、湿度)を実施しました。

銚子半島では気象台にて長年の気象観測データの蓄積があり、千葉科学大学にも自動気象観測装置が設置してありますが、細かい空間スケールでの気象観測データがありません

銚子半島の特徴的な気象現象(霧、強風)や銚子名産のキャベツをはじめとする農作物との関係をみるため、私のゼミ室メンバーおよび学科の気象に興味のある学生たちとともに月一(ぐらい)で気象観測を始めました。

現在は予算の関係もありデジタル温度計x6台、ハンディGPSx6台と観測機材はまだ不十分ですが、徐々に観測項目は増やしていきたいと考えています。

以下は10/25の観測の様子の写真です。

第一回のメンバーは学生10名、教員2名。写真はその一部のメンバーたち。

 手頃な置き場所が無かったらしい。


この写真だけでどこかわかればかなりの鉄ちゃんすごい

こんなところでも


でこちらは観測結果の速報(時間補正と高度補正を行っていないものをアップロードしています)
気温(十字は観測点)

湿度(十字は観測点)

Tuesday, November 11, 2014

3年生科目「土壌の科学」での土壌調査の見学

11/6(木)に香取市の台地の上で,千葉県の農林総合研究センター(農業試験場)の方による土壌調査の見学をしました.

私(植木)も,農業関係の土壌調査は初めてでした.

 ゴボウ畑に穴を開けて,土壌断面を観察し,試料を採取しました
(写真はまだ小さなゴボウのこどもです)
 
普通は1時間以内で終わる調査ですが,今回は学生に説明していただいたので2時間ほどかかりました.このような地道な調査が農業という産業を支えています.

Tuesday, November 4, 2014

マリーナキャンパスからの秋の絶景

マリーナキャンパスにある手束研究室からの眺望です。
今日の夕焼けは特別美しく、絵画のようでした。
絹のように輝く雲と、地平線に広がる朱色の雲に目が奪われます。

刻々と空模様は変化していきます。
雲はちぎれて紅い綿菓子のようになり、
上に広がる雲はあくまでも白く白く輝いていました。