Tuesday, October 20, 2015

木更津高校での高大連携事業

 地形地質担当の植木です.

 科学技術振興機構の補助を受けて,千葉科学大学と千葉県の2つの高校とで,
高校生の課題研究を行っています.今回,内房にある木更津高校で地質の野外巡検と,室内実習をしてきました.


このあたりの地層は,上総層群(かずさそうぐん)梅ヶ瀬層(うめがせそう)という地層で,80万年前くらいに深い海で堆積したものです.



へんな火山灰が見つかりました.
細かいので遠くから飛んできたと思われます.

教室で砂を洗って,顕微鏡で見ると,動物プランクトンの化石がみつかりました.
有孔虫といって,昔の海水の温度を記録しています.

 これから生徒が各自課題を設定して,研究を進めていきます.
私は高校の先生といっしょに生徒のサポートをします.

 今月末には,佐原高校の課題研究も始まります.
大学と高校がいっしょになって,理科を盛り上げていきたいと思います.

Monday, October 19, 2015

秋らしい活動の一日

 水環境研究室の手束です。今日は秋晴れのさわやかな一日でした。私の行動も、秋を満喫する活動的なものとなりました。

 午後から危機管理学部棟の中庭に出て、一年生が育てていたサツマイモの収穫を手伝いました。ミミズとかコウロギとかをよけながら掘り進めると、今年も大量のサツマイモがでてきました。写真を見ると、可愛いらしいサイズから私の手袋よりも大きなサイズまで、色艶の良いサツマイモがあるのが分かると思います。サツマイモで芸術の秋を楽しんだ学生もいるようです。

 

  夕方からは銚子市青年文化会館に移動し、2年生の地学実験に参加してきました。まずは各班に分かれて望遠鏡の使い方を学びました。さらにプラネタリウムで秋の星座の話を聞いた後、再び外に出て月の観察を行ないました。スマートフォンを使って簡単に月の撮影ができるのには驚きです!早い時間帯だったので、沢山の星を観察することはできませんでしたが、夏の大三角形を確認することができました。気候もよく気持ちの良い観測会でした。月曜日の休館日にも係わらず地学実験にご協力いただきました皆様、ありがとうございました。











Monday, October 12, 2015

一年生が作ったカボチャは今

今年のフレッシュマン実習でも畑で色々な作物を育てていました。
先日、最後の収穫を行い、沢山のトマトやかぼちゃを持ち帰りました。
トマトは人気なので持ち帰るとすぐに貰い手が見つかり、私の手元には残りませんでしたが、
大きなかぼちゃは煮物にしておいしく頂きました。
太陽をいっぱい浴びて濃い緑色をした小さなかぼちゃは、ハロウィン風に飾ってみました。
環境危機管理学科は3階にあるため、なかなか季節を感じることができません。
廊下の壁もハロウィン風にして、カボチャと共に秋を楽しんでいます。


 
 
⇒ カボチャは、講義棟の入口に移動しました。
 
 

Saturday, October 10, 2015

インドで国際会議に参加

環境危機管理学科きのこ研究室の糟谷大河です。現在,インドに滞在中です。10月7日から10日まで,インドのゴア大学で開催されているアジア菌学会議に参加しています。

アジア菌学会議は,2年に一度,アジアの各国で開催される国際会議で,アジア圏を中心に世界各国から菌学者(きのこやカビなどの研究者)や,菌学を学ぶ学生などが参加します。会議では,口頭やポスターにより研究発表が行われます。もちろん,発表は英語です。当研究室からは,私と大学院生の2名が参加しています。

今回は,10月5日の深夜に成田空港をたち,カタールのドーハ空港経由で,インドのゴアに降り立ちました。

カタール,ドーハ空港にて。一緒に参加した大学院生は,はじめての海外渡航でした。

インドのゴアは,ポルトガルの影響が濃く,キリスト教会が目立つ落ち着いた街です。インドらしからぬ雰囲気です。食事は予想通り,ほぼ毎食カレーです。

ゴアの中心街。ポルトガルの領地であった影響で,コロニアル調な建造物が多いのが特徴です。

ゴアはかつて,イエズス会の本拠地でもあり,フランシスコ・ザビエルもこの地に長く滞在しました。今でもザビエルのミイラがゴアの教会に安置されています。

アジア菌学会議の開会式の様子。ゴア大学のスタジアムで行われました。

アジア菌学会議では,当研究室では以下の2題の研究発表を行いました:

Kasuya T, Nabe M, Mikami M, Hosaka K, Taxonomy of yellowish Leucoagaricus species collected from Japan inferred from morphology and molecular taxonomy.(糟谷大河,名部みち代,三上 愛,保坂健太郎,日本で発見された黄色いシロカラカサタケ属菌の形態および分子系統に基づく分類学的検討)

Kobayashi K, Ando Y, Ono F, Shibahara T, Yoshikawa Y, Kasuya T, Possibility of conidia dispersal of Nomuraea atypicola by feeding of a terrestrial isopod, Armadilidium vulgare.(小林一樹,安藤裕萌,小野文子,柴原壽行,吉川泰弘,糟谷大河,ダンゴムシの摂食によりクモタケの分生子が分散する可能性)

2題目の筆頭演者の小林くんは大学院修士一年で,初の海外渡航&初の国際会議での発表となりました。

初めての国際会議で,がんばって英語でポスター発表をしている小林くん。

初めての英語での研究発表ということで,学生は苦労していたようですが,日本だけでなく,多様な国の菌学者や学生と交流し,とてもよい刺激になったことでしょう。国際会議は10日の午後に閉会式が行われ,私たちはこの日の夜にインドを出発し,またカタール経由で日本に戻る予定です。