Friday, March 2, 2018

波の花

春一番の余韻が残る3月1日の午後
大波が屏風ヶ浦に向かって打ち寄せる壮大な景色を研究室の窓から学生と観賞していると、波打ち際がいつもとは違うことに気がつきました。
白いモコモコとしたものが大量に打ち上げられている様子。
早速、波があまり来ない砂浜の端から、近くに寄ってみることにしました。
調査隊のメンバーは、手束・修士のH君・3年生のEさんの3人。
そのときの様子はこちら↓




































プランクトン由来の粘液で発泡しているらしい波の花、、、
珍しいので、バケツに入れて研究室に持ち帰りました。












詰め替えよううとしても、弾力があり、なかなか入りません。
手で泡を潰すと、泡はネバネバというよりツルツルとした感じで、
完全に潰れると砂粒でざらざらとしていました。



















いったいこれが何なのか?を知りたいので、溶かして分析してみました。
まずは、泡10gをビーカーに入れました。
予想以上のボリュームです。






















次に、200 mLの水または少量のエタノールを加え、ガラス棒で混ぜました。
①水(左)にはなかなか溶けないけれど、エタノール(右)には溶けたので、泡は有機物(粘液なのかどうかは不明)。












分析の結果
② 有機物の量(COD:化学的酸素要求量)を簡易な方法で測定したところ、
泡1gあたり、約2.6 mgの有機物を含むことが分りました。
ということは、1L中に泡が約3 g以下なら環境基準(環境保全は8 mg)を超えないということですね。

③ 上記の条件で水に溶かしたときのpHは8なので、海域の環境基準(環境保全は7.0以上8.3以下)から外れていないようです。

④ 泡1gあたりの塩素は3.8 mgでした。
ということは、1L中に泡が10gで海水程度の塩分濃度になるということですね。
建造物や生物に泡が付いたら、塩害になりそうです。

お見せできるのはここまで😄
今回、たまたま興味本位で測定をしてみたところ、面白そうなデータが得られました。
多くの事例を集めたいので、大学の近くで波の花を見つけたら、ご連絡頂けたらうれしいです。よろしくお願いいたします。

水環境研究室 手束 聡子

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